2014年3月4日火曜日

melody laughter収録曲について(再掲バージョンその4)

残り3曲について。
rainbow bellsとtwo clouds in a holeはただmyspaceにアップしていただけなので、こうしてじっくり聴いていただけるようにできて良かったです:)
(ライブではrainbow bellsは頻繁に演奏していますが…)

sleep greenはtotokokolabelのクリスマスコンピレーションに収録されていた曲ですね。
melody laughterに収録された曲の中で、もしかすると事前に最も多く聴かれていた曲になるのでしょうか。

それでは、過去の曲解説。

・two clouds in a hole(2010年4月発表)
前回のリリースから間が空いてしまったので、ここ数週間は結構色々と考えて、作ったりやめたり珈琲を飲んだりビスケットを食べたりと、色々繰り返していて。
当初の予定ではスタンダードな形式の歌ものを、なんつって考えていたのだけど、かなり時間がかかってしまいそうだったので、とりいそぎこの曲をホワホワっと作り、アップしてみました。

ギターのフレーズなり何なりを繰り返しながら、次の展開が浮かんでくるのを待つ、という作り方は僕の中では定番になりつつあって、良い面・悪い面あるとは思うのですが、頭からっぽ状態でトントンと進めていける、というのはやはり楽しい。
頭炭酸ならぬ、頭ドミノ倒し状態。

歌もの、というのは、やはりそれなりに集中して声を出して、言葉を紡いでいかなくてはいけない、という使命感のようなものをなぜか勝手に感じてしまうところがあって、比較的重い作業でもある。

一方、こういう曲は一筆画きに近いところがあって、あまり時間をかけてはいけない、と自分の中で思っているところもあり、それもまたやりやすい。
この曲はおとといの土曜日に着手して、昨夜にアップしてみました。

かといって、こういう曲ばかりでも、自分でもつまらなくなってくるので、天秤の両端を公園のシーソーのように、不器用にきしませながら、色々作っていくことでしょう。

そんな経緯はともかくとして、さながら狼少年状態の春が送り出す風を頬に受けながら、あるいは多摩川の河川敷で直射日光に目をやられながら、あるいは連休にどこに行くあてもないことに幾許かの安堵感を覚えながら、コーヒーミルクを飲みながら、こんな曲を流していただければ光栄です。

・rainbow bells(2010年5月発表)
この曲は僕の中では歴史の長い曲で、前の前のバンドのときからデモとしてあって、最初はダルいベルベッツみたいなアレンジ、次はローファイな感じのアレンジでやっていました。
今回が3度目の正直ということで、自分内流行の少し速めのカントリーっぽい感じ?でやってみました。

・sleep green(2010年12月発表)
時機を逸した感もありますが、totokoko labelのクリスマスコンピレーションに提供したこの曲について、毎度ながら主に自分向けのメモ。

今回のコンピレーション用には当初別の曲を用意していて、ベーシックトラックや仮歌も録音し終えていたのだけど、作業を進めるにつれて思いのほかバンドサウンドになってきたのもあり、違和感が増殖。
締め切り数日前に方向転換し、まったくの新曲をその時点から作り始めました。
そんな経緯で急遽こさえた曲なので、当初は極力シンプルなアレンジ/曲構成にしようと思っていたのでした。

結果は、聴いていただいて分かるとおり、woolとしてはかなり長い部類に入る7分越え…
間にはさまっているバンジョーや公園のSEが挿入されるパートなど、やはり無意識に湧き出てくるものがあり、そういうものについて自分で特に説明を加えようとも思わないのですが、単に楽器構成や雰囲気だけに限らず、ここのパートは既存曲「old town,old sun」(table music meetingとのスプリット「Four pictures」収録)に通じるものがあって、あの曲の中の、夏の正午過ぎの乾いた埃っぽい空気、人々の午睡が空の果てに記憶を浮遊させていくような感覚、未舗装の坂道に滑車を押してゆく人々、そこにまかれる水と路面が鳴らす音のイメージ(あくまで僕のイメージですが…)と、今回の曲の中の冬の乾いた空気が、不思議とどこか一体となって繋がっているような、もしかしたら地球のこちらは冬で、裏側のオーストラリアは夏で、そこで鳴っている音楽たちが互いに共鳴するみたいに、なんつって色々と考えたのは完成した後なのですが、とにかく二つの曲の世界の繋がり方なんかも面白いな、と思ったりしたのです。

くどくなるのでこれ以上書きませんが、公園の音のSEなどは既存の他の曲と繋がっていたり…という、曲同士の繋がり、というものを意識して作る傾向が、わりと強いみたいです。

***

これで以前書いた、収録曲の説明は終わりました。
ので、次回からは現在形で、アルバムの紹介をしていきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします:)

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